2018年8月に撮影した鯖江自動車学校=福井県鯖江市御幸町1丁目

 眼鏡枠製造販売の福井めがね工業(本社福井県鯖江市北野町2丁目、田畑周徳社長)が、同市御幸町1丁目の鯖江自動車学校跡地を取得し、新工場を建設することが5月30日分かった。同社は2018年、イタリアの大手眼鏡枠製造販売のルックスオティカグループ(本社ミラノ)の傘下に入り、OEM(相手先ブランドによる生産)拡大へ生産設備強化を図る。新工場は5年以内の稼働を目指す。

 福井めがね工業は事業継続と資本増強を図るため18年5月、ルックスオティカと資本提携した。2億円の増資を受け、製造ライン強化などを進めてきたが「増産には現在の工場ではスペースが足りない」(田畑社長)とし、新工場建設に乗り出す。

 工場建設地は、自動車学校を運営するAOIホールディングスのあおい学園(本部福井市)から2019年3月末までに取得。敷地は国道8号の東側に広がる約3万3千平方メートルで、新工場ではチタンや18金の高級フレームを生産する。取得額は公表していない。フレームの大半はルックスオティカのOEMだが、独自ブランドの生産も続けるという。

 田畑社長は「新工場の具体的な規模、スケジュールなどは9月に正式に発表する。これまで通り、産地で協力してものづくりを進めていきたい」と話している。

 福井めがね工業は1966年創業。チタンや18金の高級フレーム、サングラスの製造販売を手掛けてきた。2018年7月期の売上高は約18億円で、近年は材料や設備の先行投資が響いて運転資金が不足、赤字に陥っていた。

 世界に販売網を持つルックスオティカは年間売り上げ約2兆円を誇る巨大企業。福井めがね工業との資本提携は、日本に初の生産拠点を持ったとして国内外の注目を集めた。

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