児童らが殺傷された現場付近に供えられた花の前で手を合わせる男性=5月30日午前、神奈川県川崎市多摩区

 神奈川県川崎市多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小学校の児童ら19人が殺傷された事件で、自殺した岩崎隆一容疑者(51)=同市麻生区=の自宅の家宅捜索で、神奈川県警が包丁の空き箱4個を押収したことが5月30日、県警への取材で分かった。現場で見つかった包丁4本のものとみられ、県警は岩崎容疑者が箱から出した新品の包丁を襲撃に使った可能性があるとみて、購入先や時期を調べている。

 襲撃時には両手に作業用の手袋を着けており、凶器の包丁が滑らないようにしていたとみられる。県警は大勢を殺害するため、周到な準備をしていたとみている。

 岩崎容疑者がバス待ちの児童の列に後ろから走って近づき、切ったり刺したりする様子が、スクールバスのドライブレコーダーに写っていたことも判明した。

 県警によると、空き箱は容疑者の居室の押し入れで見つかった。現場から岩崎容疑者が襲撃に使用した刃渡り約30センチの細長い包丁2本が見つかったほか、容疑者が現場近くのコンビニ駐車場に置いたリュックサックの中に刃渡り約25センチと約20センチの2本があり、この4本が入っていたとみられる。捜査関係者によると、リュックの2本に使用された形跡はなかった。

 岩崎容疑者は両手に包丁を持ち、保護者の外務省職員小山智史さん(39)やカリタス小6年栗林華子さん(11)を刺し、児童らを切り付けるなどした後、自分の首を刺して自殺を図った。

 小山さんの刺し傷は心臓まで到達し、栗林さんは首を刺されていた。児童らの傷も上半身に集中しており、強い殺意を持っていたとみられる。リュックにも包丁があったことから、さらに襲撃を続けようとした可能性もあったとみている。

 事件は28日午前7時40分ごろ発生。19人が被害に遭い、小山さんと栗林さんが死亡、女性(45)と女児2人が重傷を負った。

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