ボストンクラブが開発した放射線防護眼鏡。内側に視力矯正レンズを装着したタイプ=福井県鯖江市三六町1丁目の同社

 眼鏡枠企画販売のボストンクラブ(本社福井県鯖江市三六町1丁目、小松原一身社長)は、医療従事者向けの放射線防護眼鏡「Dr.B-Go(ドクタービーゴ)」を開発した。医療分野の製品は同社初。放射線防護へレンズとフレームの鉛の含有率を高めつつ、重量感を軽減、高いフィット感を実現した。

 同社によると、医師ら医療従事者はX線で透視しながら行うカテーテル治療などで被ばくする。特に目の水晶体は、濁りが生じて白内障になる恐れがあり、厚労省は2017年に被ばく低減策の強化を通知している。

 開発した防護眼鏡は、放射線防護製品など製造・販売のドクタージャパン(東京)のODM(相手先ブランドでの企画・生産)として、2年掛かりで完成させた。レンズは従来品よりも鉛含有率が高いガラスを使用。さらに特殊な樹脂に鉛をコートしたフレームを製作し、高レベルの防護が期待できるという。

 特徴的なのは、後頭部まで届く長いテンプル。重いレンズに対応するため、軽量で弾力性が高いβチタンを用い、装着した際の重さを分散させている。鼻パッドもシリコン製のエアクッションで重量感を軽減した。

 標準タイプと、内側に視力矯正レンズを装着したタイプを用意した。後者は、クリーニング時に内側レンズを跳ね上げる構造になっている。価格(税別)はそれぞれ11万6千円、12万円。

 デザインを手掛けたボストンクラブ取締役チーフデザイナー、笠島博信さん(48)は「重くて使いにくい従来品の不満を解消しようと、眼鏡のプロとして製作に当たった。医療分野の眼鏡は裾野が広く、今後も挑戦していきたい」と話していた。

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