記者会見する杉本達治知事(右奥)=5月28日、福井県庁

 福井県は5月28日、杉本達治知事就任後初めての組織改正と人事異動を発表した。杉本知事が選挙公約に掲げた嶺南振興局の権限・機能の大幅強化に向け、本庁の部長経験者を局長に起用し、局長判断で執行できる予算枠の新設を検討。局内に嶺南プロジェクト推進室を設け、観光誘客などの促進を図る。知事部局の異動規模は部の統廃合に伴い、4月の小規模異動も含め1111人と過去10年で最大となる。発令は6月1日付。

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 嶺南振興局の機能強化は、2023年春の北陸新幹線敦賀開業や、その後の新大阪までの早期全線開業を見据え、関西圏から嶺南への週末居住、観光誘客を進めていくのが狙い。予算枠は6月補正予算案での設置を検討している。予算規模について、杉本知事は「新しい施策にモデル的にチャレンジできる程度の規模はないといけない」との考えを示した。

 嶺南プロジェクト推進室は5人体制で、貴重な歴史・文化、豊かな自然などの観光資源の磨き上げなどの事業化を迅速に進める。5人のうち2人は本庁職員が兼務し、本庁の政策と整合性を持たせる。

 新幹線敦賀開業に向け、本庁の体制も充実させる。並行在来線対策を担う地域鉄道課を7人増員して23人体制とし、在来線を運営する第三セクターの準備会社立ち上げに備える。また、都市計画課には新幹線駅周辺整備グループを4人体制で新設し、市町と連携して駅一帯のまちづくりを加速させる。

 このほか、長期ビジョン策定と地域課題の解決などを担う「地域戦略部」、交流人口拡大に向けた事業を推進する「交流文化部」を創設し、国体推進局など3部局を廃止する。女性の管理職登用、若手の部長起用も積極的に進める。

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