複数の人が刺され、騒然とする現場付近=5月28日午前8時23分、川崎市多摩区(共同通信社ヘリから)

 神奈川県川崎市多摩区登戸新町の公園近くの路上で5月28日に発生した児童殺傷事件で、自殺した男の近くにあったリュックサックの中から包丁2本が見つかったことが同日、神奈川県警への取材で分かった。両手に包丁を持って児童らを襲撃しており、合わせて計4本を所持していたとみられる。県警は殺人容疑などで多摩署に捜査本部を設置。男は川崎市麻生区の51歳とみられ、強い殺意を持ち計画的だった可能性を視野に、身元を含め詳しく調べている。

 捜査本部によると、死亡したのは東京都多摩市、小学6年栗林華子さん(11)と、東京都世田谷区、外務省職員小山智史さん(39)。小山さんはけがのなかった児童の保護者だった。新たに男児1人の軽傷も判明し、重軽傷は17人、被害は計19人になった。うち重傷は40代女性と別の女児2人の計3人。

 搬送先の病院や市消防局によると、栗林さんと小山さんはいずれも首に刃物による深い傷があった。小山さんは首のほか、肩や背中にも傷があり、児童らを守ろうとして背後から襲われた可能性がある。重軽傷の17人も刃物で切り付けられるなどし、傷は頭や肩など上半身に集中していた。

 捜査本部は現場近くで襲撃に使われたとみられる刃物2本を発見。さらに、別の2本が入ったリュックがあり、いずれも包丁と判明した。捜査本部は全て男の所持品とみている。

 事件は28日午前7時40分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の公園近くの路上で発生。私立カリタス小(多摩区)のスクールバスを待っていた児童らが男に襲われた。男は自分で首付近を刺した後に身柄を確保されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。

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