福井県内上場企業2019年3月期連結決算

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 今期は利益を落とした企業も含め6社が増配し、株主還元を重視する姿勢が見て取れた。サカイオーベックスは、年間配当を前期より1株当たり5円増配して55円とした。担当者は「減益にはなったが、利益自体はある程度の水準を確保できている」と説明した。

 期末配当を5円増やして年間35円としたセーレンは、借入金を前期比で56億6600万円増やして自社株の購入に充てた。自社株買いは市場に流通する株式数を減らし、1株当たりの価値を高める効果がある。担当者は「株主還元の重視は全国的な流れ」としている。

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 20年3月期は、経費の増大などにより慎重な予想が目立った。三谷商事とフクビ化学工業はともに、売上高は微増としたが、物流費用や仕入れ値の上昇などを見込んで減益とした。サカイオーベックスもコストの上昇は続くとみて売上高、各利益ともほぼ横ばい。セーレンは、米中貿易摩擦の影響などで経常・純利益は微減とした。

 増産体制の構築に取り組む田中化学研究所は労務費などの経費増加を見込むが、黒字に回復する予想だ。福井コンピュータホールディングスは売上高、各利益いずれもほぼ横ばい。三谷セキサンは「需要は端境期に入る」(三谷進治社長)として減収減益を見通した。