日本遺産に認定された白山平泉寺の石畳道=5月20日、福井県勝山市平泉寺町平泉寺

 文化庁は5月20日、地域の有形、無形の文化財をテーマで一括認定する日本遺産に、21道府県の16件を新たに選んだと発表した。福井県関係では、福井市の一乗谷朝倉氏遺跡や勝山市の白山平泉寺を核に、両市の文化財について石をテーマにまとめた「400年の歴史の扉を開ける旅~石から読み解く中世・近世のまちづくり 越前・福井」(福井県、福井市、勝山市)が選ばれた。

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 日本遺産は、地域の歴史的な魅力を伝える「ストーリー」を認定する。福井県が福井市、勝山市と申請した「石から読み解く中世・近世のまちづくり」は、戦国城下町の姿を伝える一乗谷朝倉氏遺跡の石垣や無数の礎石、中世に国内最大規模の宗教都市を形成した白山平泉寺に敷き詰められた石畳や石垣、近世の福井城下で大量に使われた笏谷石、勝山市街に断続的に続く石の壁「七里壁」など福井、勝山両市の歴史遺産を、石を切り口にアピールしている。

 県関係の認定は「御食国若狭と鯖街道」(県、小浜市、若狭町)、「北前船寄港地・船主集落」(敦賀市、南越前町、坂井市、小浜市など)、「日本六古窯」(越前町など)に次いで4件目。

 また、「北前船寄港地・船主集落」について、敦賀市の構成文化財に「気比神宮大鳥居扁額」など5件が追加認定された。

 全国では、岩手・宮城両県の金産出の歴史を伝える「みちのくGOLD浪漫」などが新たに認定され、計83件となった。外国客に足を運んでもらう狙いがあり、文化庁は東京五輪・パラリンピックの2020年までに100件の認定を目指している。

 福井県関係では「石から読み解く―」のほか、敦賀市と南越前町、滋賀県長浜市が「海を越えた鉄道~世界へつながる鉄路のキセキ」、小浜市が「美と不老長寿の神秘~小浜に息づく八百比丘尼伝説」、大野市が「結の心が育んだ芸術文化」、越前市と鯖江市、越前町が「越前工芸伝説 過去と未来を繫ぐもの」、高浜町とおおい町、京都府南丹市、京都市が「『暦』歳時記。二十四節気の千年集落~都の北に秘められた海川里山の千年集落街道」を申請していた。

 敦賀市など14都県32区市町が申請した「日本を楽しむテキスト『おくのほそ道』~日本人の美意識を磨く旅」も認定されなかった。

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