福井県内4地銀の2019年3月期決算概要

 ■統合は否定

 日銀が4月に公表した金融システムリポートでは、10年後に地銀の約6割で純損益が赤字になると試算。人口減などを背景に貸出残高の伸びが縮小し、特段の措置を講じない限り収益悪化が止まらないとし「金融機関間の統合・提携や、他業態との連携も有効な選択肢」と提言した。

 福井銀の林頭取は「日銀は銀行の数が多くて過当競争で金利が下がっていると言うが、(苦境の要因の)本当のところは市場金利」と指摘した上で「北陸新幹線の延伸も控える中、中小企業を元気にし福井のマーケットを拡大させることが、結果的に(福井銀)単独の生き残りにつながる」と早急な統合を否定した。

 福邦銀の渡邉頭取は「まずは自分のところの体質を筋肉質にし、企業価値を上げることが大切」とし、39カ所ある営業店の集約や1月に稼働した勘定系システムで事務作業の効率化を進め、持続可能な収益体制を築くとした。

 北國銀の安宅頭取も店舗の集約など業務効率化を進めていることを挙げ「何もせずに統合してバラ色の未来が待っているわけではなく、自分の銀行で最大限努力する。(統合は)私が頭取をしている間はないだろう」と述べた。

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