全員で仲良く手をつなぎ、大人たちに向けて殿下地区への応援を披露する殿下小中学校の児童・生徒=5月19日、福井県福井市の同校

 福井県福井市の区民体育大会は快晴となった5月19日、23カ所で開かれる集中日となった。多くの子どもや大人が小学校グラウンドに集い、多彩な競技で汗を流して地域の交流を深めた。

 山あいの殿下小中(全校児童・生徒21人)で開かれた殿下地区の体育祭では、子どもたちが昨年までの紅白チーム対抗の応援合戦をやめ、地区全体を心一つに盛り上げようと、地区民に向けた応援を披露した。小学1年から中学3年までみんなで手をつないだ心温まる応援に、大人から大きな拍手が送られた。

 同地区は子どもが少なく、学校の運動会と地区の体育祭を兼ねている。子どもたちはこれまで約10人ずつの白組、赤組に分かれて競技や応援合戦で点数を競ってきた。今年は人数が減り紅白に分かれて応援するのが困難で、子どもたちの希望で全員一緒に取り組むことにした。

 約10分の応援では、組み体操をして「みんな 仲良し ファミリー」と元気に声を出す「二一六拍子」などを披露し、「私たちは心を一つにして殿下を応援します」と大きな声で宣言。福井市在住のレゲエ歌手Sing J Roy(シング・ジェイ・ロイ)さん(44)と一緒に作った殿下のテーマ曲「DENGA」に合わせてダンスも踊った。

 6年生の男子児童は「今年はみんなで山の奥まで届くような声を出せた」、女子児童は「地区の人が喜んでくれてうれしい」と笑顔を見せた。

 観客席の男性(63)は「殿下の子どもたちは仲良く“きょうだい”のよう。彼らの声を聞き、小さい地区だけど大人ももっと頑張って盛り上げないと、と思った」と励まされた様子だった。

関連記事