校庭にテントを張る子どもたち。3年目は地区外の人を含め約180人が参加した=2018年8月25日、福井県福井市社南小

 「防災のため」ではなく、キャンプやピクニックといったアウトドアを楽しみながら「防災につながる」取り組みが各地で行われている。中でも校庭にテントを張ったり、体育館で寝泊まりしたりするキャンプは、避難所生活を疑似体験できると全国的な広がりを見せている。福井県内での取り組みや主催者の思いなどを探った。

 緑や茶、青、オレンジ、ピンクなど色とりどりのテントが、福井市社南小の校庭にずらり並ぶ。震度7の地震発生を想定し、避難所生活を体験する「災害キャンプ~学校に泊まろう」を象徴する光景だ。

 社南青年会が主催している。学校への避難を家族で体験し、「災害時に何をすればいいのか」「必要なものは何か」を考え、防災の具体的な行動につなげてもらう狙い。2016年にスタートしたばかりだが、地元での認知度は高く、夏の恒例行事となりつつある。

 過去3回のキャンプでは、三角巾を使った応急処置や新聞紙のスリッパ作り、マンホールトイレ見学、起震車を使った地震体験など多彩なメニューを用意。学校の非常用貯水装置の水を米とポリ袋に入れ、そのまま熱湯で調理する炊き出しも体験した。

 3年目の昨年は地区外からも受け入れ、親子連れら約180人が参加。このうち70人はテント泊や、体育館で段ボールベッドでの宿泊を体験した。

 参加者からは「体育館に初めて泊まってみて、段ボールの仕切りは思ったより安心できる」との感想も。8月開催とあって「思っていたよりも多く飲み水が必要」「帽子を持ってくれば良かった」との声も聞かれた。

 今年も8月24、25日に開催する予定。

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