三池崇史監督、窪田正孝主演の映画『初恋』(2020年公開)出演者のビジュアル初公開(C)2020「初恋」製作委員会

 三池崇史監督の映画『初恋』(2020年公開)が『第72回カンヌ国際映画祭2019「監督週間」』に選出され、主演の窪田正孝らが仏カンヌ入り。日本時間15日に行われた記者会見のタイミングで、窪田以外の主な出演者が発表された。物語の重要な役どころ、モニカ(桜井ユリ)役には、オーディションで3000人の中から小西桜子を抜てき。大森南朋、染谷将太、ベッキー、村上淳、塩見三省、内野聖陽らも出演する。

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 4月期のドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ)が好調で、2020年前期の連続テレビ小説『エール』(NHK)も控える窪田が主演を務め、『ケータイ捜査官7』以来、約10年ぶりに三池監督とタッグを組む本作。原作のないオリジナル作品で、希有の才能を持つ、プロボクサー・葛城レオ(窪田)が、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫したことから、人生の歯車が一気に狂い、アンダーグラウンドの世界で巻き込まれる、人生で最高に濃密な一晩を描く。

 三池監督は「役者で生きていこうと思う人間の根っこには、アウトロー的な血が流れてると思う。今回出演した役者たちは、それぞれの役に共鳴していたと思うし、だからこそリアリティが生まれた」と、キャストを絶賛。

 作品を通して「役者というのは、人間が抱える“喜び”と“ストレス”を生かすという職業なのだと、改めて感じた。そういう要素は、アウトロー的な映画をつくる我々にとってはとてもいい状況。観た全員が、この映画好きだな、だけど自分の演技はもっとやれる、といったような新たな発見や高みを見出される作品に仕上がったと思う」と手応えを語っていた。

 オーディションで選ばれた小西は「モニカは普通の女の子ではないので演じる上での不安もありましたが、『だからこそお芝居に正解はないし、失敗もないんだよ』という監督の言葉に支えられました。今までの人生で一番刺激的で、幸せな時間でした。この作品に参加できたことは、一生の財産になりました。心から光栄です」。三池監督、窪田とともにカンヌ映画祭にも参加し、初のメディア取材の場で「今ここにいることが夢みたい。こんな機会滅多にないと思うので一生残る経験になると思います!」と話していた。

■内野聖陽「胸がすっきりするような映画」

 ヤクザきっての武闘派・権藤を演じる内野は、4月期のドラマ24『きのう何食べた?』(テレビ東京系)で、人当たり良い美容師を好演していることもあって、「今作の役と比べるとすごいギャップだけど」と三池監督も苦笑い。

 キャスト発表に寄せて、内野は「私に課せられた任務はとにかく武闘派の権化! 今の時代では生きにくい昔気質の任侠の男、権藤で出演できたこと、とてもうれしく毎回撮影現場に行くのがとても幸せでした。なぜなら、三池さんは、映画を深く愛し、スタッフを愛し、出演者を愛しながら、さまざまな苦境と闘うユーモアたっぷりの監督だったからです。『初恋』という題名からこんな映画ができると誰が想像したでしょう。とにかくとても胸がすっきりするような映画です。三池ワールドで大暴れする喜びを感じられた日々でした」とコメントを寄せていた。

■映画『初恋』役柄紹介

葛城レオ:窪田正孝 希有の才能を持つプロボクサー。

大伴:大森南朋 アンダーグラウンドに足を踏み入れた刑事。自らの正義を振りかざし、悪をも牛耳ろうと画策している。

加瀬:染谷将太
ヤクザの策士。組織の中でうまく上りつめるが、綻んだ計画から組織内で目をつけられてしまう。

権藤:内野聖陽
ヤクザきっての武闘派。喧嘩っ早さから敵も多く、チャイニーズマフィアから恨みをかっている。

モニカ:小西桜子
不遇な家庭環境から、アンダーグラウンドとかかわりを持つようになった少女。偶然レオと出会い、次第に生きることへ前向きになっていく。

ジュリ:ベッキー
ヤクザの一員であるヤス(三浦貴大)の彼女。見た目に反して純粋で、一度キレたら止まらない。

市川:村上淳
ヤクザの核弾頭。筋を通さない曲がったことが嫌いな性格で、権藤と共に武闘派で腕をならす。

組長代行:塩見三省
ヤクザ、事実上のトップ。その鋭い眼光で組織を束ねる。

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