敦賀原発=福井県敦賀市

 原子力規制委員会は5月15日、福井県敦賀市にある日本原電敦賀原発で2018年12月、作業員の手洗いや作業服の洗濯などに使った廃液の一部が放射性物質の濃度を測定せずに海へ放出されたことを確認し、保安規定違反と判定したと発表した。安全に影響はなく、違反の中で最も軽度の「監視」とした。

 敦賀原子力規制事務所などによると、原電は昨年12月4日、タンク内にためていた約1万9千リットルの廃液をサンプル採取して放射能濃度を測定し、基準以下であることを確認したが、測定から放出までの約8時間の間に約90リットルが新たにタンク内に流入。タンクの水位上昇は計器の誤差範囲とみて、流入分を測定しないまま放出した。6日も同様に、流入分約60リットルを測定せずに海へ出した。

 その後、水位上昇の原因は、廃液が流れ込むタンクの入り口弁が閉まらない不具合だったことが分かった。ただ、流入分の廃液を含め、放出時の排水モニターの放射能監視で異常値はなく、安全に影響はないとしている。

 原電は弁を補修するとともに、再発防止に向け手順書を見直している。

 また、規制委は2018年度第4四半期の保安検査結果も公表し、県内原発に保安規定違反はなかった。

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