会見で抱負を述べる丸山穂高氏=2018年4月1日、福井県坂井市内

 日本維新の会の丸山穂高衆院議員は5月14日、北方領土へのビザなし交流訪問団に同行し「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と元島民に発言したのは不適切だったとして離党届を提出した。同党関係者が明らかにした。丸山氏は2018年4月から、日本維新の会の福井県総支部に当たる「福井維新の会」の代表を務めている。維新の関係者は「後任をどうするかなどはまだ決まっていない」としている。

 日本維新代表の松井一郎大阪市長は「国会議員として一線を越え、これまで北方領土返還に向け、尽力されてきた全ての皆さんの行為を踏みにじる発言だ。党代表としておわびする」と陳謝。「離党などで許される話ではない。党として、除名を含めて厳粛な処分をする」と述べた。大阪都構想や夏の参院選への影響を最小限に食い止めるため、厳しい姿勢を示した。

 また北方領土の返還交渉にも悪影響を及ぼすとし「ロシアの皆さんにも大変申し訳ない。外交ルートで謝罪をお願いしたい」と述べた。市役所で記者団の質問に答えた。

 訪問団によると、丸山氏は11日夜、酒に酔い、宿舎で大塚小弥太団長(89)に「ロシアが混乱しているときに取り返すのはオッケーですか」「戦争をしないと、どうしようもなくないですか」などと質問。大塚氏は「戦争なんて言葉は使いたくない」と返答した。松井氏は「大人の人間としての常識をわきまえてもらいたい。(酒に酔っていたことは)言い訳にはならない」と批判した。

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