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 何不自由ない、楽しい学生生活を送っていた男子大学生4人が、2004年に巻き起こした窃盗事件を映画化した作品です。監督は、テキサスで誘拐された少年が3年後にスペインで見つかったという怪事件を追ったドキュメンタリー映画「The Imposter」で英国アカデミー賞最優秀デビュー賞を受賞したバート・レイトン。

 「俺は何かをやり遂げたい」という、若者ならば誰しもが抱く「何者かになりたい」願望が、完全にトチ狂った方に向かってしまったおバカな話は、映画化するとお間抜けな強盗失敗コメディにもなりかねないところを、ドキュメンタリー出身の監督ならではの、実際の人物をインタビューで登場させて当時を振り返らせるという手法で、物語はよりリアルに伝わってきます。

 この映画に出てくる若者を見ていると、注目されたいがためにコンビニのアイスケースに入ったり、回転ずしでふざけたりした動画をアップし、炎上したことをきっかけに将来を台無しにしてしまうというニュースを思い出しました。それにしても本人たちが必死でカッコつけて、『オーシャンズ11』気取りなのにも関わらず、実際にやってみれば映画で見るようなかっこいい泥棒シーンにならないのは、めちゃくちゃリアルで笑えます。登場人物たちを好演している若手スターたちの演技力も最高で、最後まで全く飽きない作品でした。★★★★★(森田真帆)

監督:バート・レイトン

出演:エヴァン・ピーターズ、バリー・コーガン、ブレイク・ジェナー、ジャレッド・アブラハムソン

5月17日(金)から全国公開

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