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 インドネシアのひなびた村で一人暮らしをする未亡人・マルリナの元に、突如訪れた男たち。粗暴なやり方で、マルリナを傷つける男たちでしたが、彼女は男たちを毒入りスープで皆殺しにして、リーダーの首を討ち取ります。リーダーの首を手に、正当防衛を訴えるために警察署へと向かうマルリナを待つ過酷な運命を力強く描き出します。

 メガホンを取ったのは、インドネシアで注目されている若手女性監督のモーリー・スリヤ。こういうハードボイルドな復讐劇といえば、クエンティン・タランティーノの『キル・ビル』やコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』など、女性が主人公でも監督が男性の場合が多いです。警察署に向かう途中に出会う妊婦の女性が夫から理不尽な暴力を受けて苦しんでいたり、女性たちの聞こえない悲鳴をスクリーンに反映させるなど、女性監督による本作は、普通の復讐劇と一味もふた味も違います。

 最近ハリウッドを揺るがせた #MeToo運動をはじめ、世界ではまだまだ女性差別が多い現状。まるで西部劇のように、広大な荒野を馬にまたがった、凛としたマルリナの姿には、男にも権力にも絶対にひれ伏さない精神力が現れていてかっこいい! 新しく、痛快な本作を楽しんで! ★★★★☆(森田真帆)

監督:モーリー・スリヤ

出演:マーシャ・ティモシー

5月18日(土)から全国順次公開

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