平成元年収穫の昆布を使った料理会で、福井県と昆布の関わりを紹介する奥井海生堂の奥井隆社長=5月1日、東京都千代田区の東京会館

 平成元年収穫の昆布を使った和食を味わう料理会「昆布の世界」が5月1日、東京都千代田区の東京会館で開かれた。会を企画した福井県敦賀市の昆布加工販売業、奥井海生堂の奥井隆社長が北前船と昆布の歴史を紹介。参加者たちは30年物の昆布を使った「平成」の味を楽しみ、令和元年の始まりを祝った。

 奥井社長が東京会館、和食料理向けの浄水器を共同開発した三菱ケミカル・クリンスイの協力を得て開いた。献立は、うまみを引き出すために収穫後に倉庫で熟成させた「蔵囲昆布(くらがこいこんぶ)」を用いた全11品。東京会館の鈴木直登和食総調理長が腕を振るった。

 福井県と昆布の関わりについて、奥井社長が「北前船が北海道で採れた昆布を運んできた。福井の地が今でも昆布の中心地」と説明。「夏に収穫された昆布は敦賀に着き、一冬越して桜の散るころに出荷される。香り、味が変わることから、福井には(倉庫で熟成させる)蔵囲昆布という伝統が残っている」と話した。

 平成元年産の昆布で取っただしと、5年物、2年物の昆布だしの飲み比べに始まり、松阪牛の昆布締め、カジキマグロの昆布巻きなどが次々と振る舞われ、参加者たちは貴重な昆布を使った料理に舌鼓を打った。

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