福井県嶺北地方の方言のアクセントを調査研究した松倉昂平さん=福井新聞東京支社

 福井県坂井市出身で金沢大学人間社会研究域研究員の松倉昂平さん(27)が、福井県嶺北地方を中心に92集落の方言のアクセントを調査し、他県にはない独自のアクセントを使う集落が複数あることを確認した。松倉さんは「アクセントからみて、嶺北地方は貴重な方言の宝庫。これほど多様なアクセントが混在する地域は全国的にも珍しい」と話している。この春修了した東京大学大学院の博士論文として発表した。

 松倉さんは藤島高校を卒業後、言語学を研究しようと東京大学に進学。方言のアクセントに関する研究で嶺北地方が“空白地帯”だったことから卒業論文のテーマに選び、大学院に進学後も調査研究を続けてきた。

 博士論文「福井県嶺北方言のアクセント研究」では、奥越を除く嶺北地方の88集落と石川県内の4集落を現地調査した結果をまとめた。嶺北地方の方言のアクセントは地域差が大きく、中でも沿岸部は集落ごとに異なるような状況で、あわら市北潟や坂井市三国町安島など複数の集落で他にない独自のアクセントが使われているとしている。

関連記事