橋桁が一本につながった北陸新幹線の九頭竜川橋=5月10日、福井県福井市上野本町上空から日本空撮・小型無人機ドローンで撮影

 福井県福井市北東部の九頭竜川に架かる北陸新幹線の九頭竜川橋の橋桁414メートルが一本につながった。全国で初めて道路橋と一体的に整備された各橋脚を起点に、「やじろべえ」のように橋桁を左右に延ばす珍しい工法が取り入れられた。2023年春の県内開業に向けて難工事の一つにめどが立ち、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構大阪支社は「今後も着実に工事を進めていきたい」としている。

 九頭竜川橋は、九頭竜川右岸の上野本町と左岸の中藤新保町を結ぶ。15年10月に着工した。六つの橋脚は、コスト縮減と工期短縮の観点で九頭竜川橋の両側を通る県道橋「新九頭竜橋」(仮称)と一体的に整備した。道路橋のすぐそばを新幹線が走る全国でも珍しい構造となる。

 橋桁の整備は「張り出し架設工法」と呼ばれる珍しい工法を採用した。クレーンで架けるのではなく、各橋脚を起点に「やじろべえ」の手の先を延ばしていくようにコンクリートを打ち足し、橋桁を左右に延ばした。

 今後、防音壁などを設置し、20年3月までに橋本体の工事を終える見通し。その後、レールを敷設する予定。

 県道橋の新九頭竜橋の架設は、左岸側から18年10月に着工し、19年10月からは右岸側で工事に入る。整備を担う福井県道路建設課は「新幹線専用橋の工事に配慮しながら、敦賀開業までに完成させたい」としている。

 ⇒北陸新幹線福井駅までドローン撮影

 

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