吉野家のギフト商品に採用された若狭塗箸(右)。有田焼の丼(左)、牛丼5袋とのセットで販売している=5月10日、福井県坂井市の福井県産業情報センター

 若狭塗箸製造の内藤(本社福井県小浜市生守、内藤康社長)の塗箸が、大手牛丼チェーン吉野家(東京)が通販で販売している母の日、父の日向けのギフト商品に採用された。吉野家の牛のマークが入ったオリジナルの一膳になっており、内藤社長は若狭塗箸の知名度向上に期待を寄せている。

 内藤は、ふくい産業支援センターが県内企業の経営支援の一環で取り組んでいる「福井県よろず支援拠点」を活用。

 同拠点のコーディネーターが2018年秋に吉野家に若狭塗箸の活用を持ち掛け、ギフト商品として使われることになった。

 ギフト商品は、若狭塗箸と有田焼の丼、牛丼の具5袋のセットで、税込み6280円。吉野家の通販サイトで6月4日まで販売している。塗箸は黒と茶の2色に塗り分けられ、銀色の牛のマークが入っている。ギフトは720セット用意し、既に半数以上が売れたという。

 5月10日には、福井県産業情報センター(坂井市)で会見が開かれ、吉野家の担当者は「予想以上に売れている。日本の工芸品を大事にしたいという思いがあり、今回の縁を次につなげたい」と話し、敬老の日向けに別の若狭塗箸を8月ごろから販売するとした。また、8月に小浜市で開かれる箸まつりに同社が屋台を出店する予定。

 内藤社長は「数は多くないが、大手企業に採用されたことで従業員の刺激になった。若狭塗箸が浸透するきっかけになればいい」と話している。

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