5月10日午前8時48分に発生した地震の震度速報(気象庁HPから)

 10日午前8時48分ごろ、宮崎県の宮崎市と都城市で震度5弱の地震があった。気象庁によると、震源地は日向灘で深さ約25キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・3と推定される。近畿、中四国、九州の広範囲で震度1~4の揺れを観測した。宮崎、高知両県の沿岸で若干の海面変動が予想されたが、被害はなかった。この地震の前後にも、日向灘を震源地とする地震が相次いだ。

 気象庁地震津波監視課の中村雅基課長は記者会見し、震源は南海トラフ地震の想定震源域内だが、直ちに巨大地震につながるものではないとの見解を示した。

 大分市消防局によると、市内で自宅の庭木の剪定(せんてい)をしていた70代男性が脚立から落下して頭を打ち、救急搬送された。意識はあり、命に別条はない。宮崎県によると、県内で人的被害の情報はない。

 宮崎市内のエレベーター保守管理を担当する会社によると、市内のビルやマンションの大半のエレベーターが停止し、復旧作業に追われた。

 交通各社によると、九州新幹線は緊急停止し、すぐ運行を再開。上下線で最大16分の遅れが出た。在来線は日豊線と吉都線の一部で徐行運転した。高速道路は宮崎自動車道の全線と、九州道、東九州道の一部で時速50キロの速度規制を実施した。宮崎、熊本、鹿児島の3空港は異常がないと確認された。

 九州電力によると、鹿児島県薩摩川内市の川内原発は通常運転している。宮崎県えびの市の約150世帯で一時停電した。

 宮崎市吉村町では配水管が破裂し、水が噴き出した。

 午前7時43分にはM5・6で宮崎市などで最大震度3、午前9時7分にはM4・9で宮崎県美郷町で最大震度3を観測した。

 政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。

 震度3以上の地域は以下の通り。

 震度5弱 宮崎県南部平野部 宮崎県南部山沿い

 震度4  熊本県熊本 熊本県天草・芦北 大分県南部 大分県西部  宮崎県北部平野部 宮崎県北部山沿い 鹿児島県薩摩  鹿児島県大隅

 震度3  広島県南西部 愛媛県南予 福岡県北九州 福岡県筑後 佐賀県南部 長崎県島原半島 熊本県阿蘇 熊本県球磨  大分県北部 大分県中部

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