警察官をかたり福井県坂井市の60代女性に「あなたの口座からお金が引き出されている」などと電話した後、女性宅を訪れキャッシュカードを盗んだとして、福井県警坂井署と県警機動捜査隊は5月9日、窃盗の疑いで自称福井市、大学生男(20)を逮捕した。女性の口座から100万円が引き出されており、特殊詐欺グループの受け子とみて調べている。同署によると、福井県内の大学生が特殊詐欺事件で逮捕されるのは初めて。「全く身に覚えがない」と容疑を否認している。

 逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀して4月19日午前、警察官になりすまして坂井市の60代女性に電話し「お金を戻す手続きをする間、キャッシュカードを封印する必要がある」などとうそを言い、女性宅を訪問。封筒にキャッシュカード2枚を入れさせ、隙を見て別のカードが入った封筒とすり替えて盗んだ疑い。

 坂井署によると、女性は割り印が必要と言われ、印鑑を取りに行った隙に封筒をすり替えられた。暗証番号を口頭で伝えており、県内の現金自動預払機(ATM)で同日、2枚のカードの各口座から限度額の50万円ずつが引き出された。

 女性が同署に電話で相談し被害が発覚した。女性の話や防犯カメラの映像などから大学生の男が浮上した。

 県警生活安全企画課によると、坂井市では4月19日、被害に遭った女性宅以外に2件の不審電話が確認されており、同署が関連を調べている。

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