福井県庁=福井県福井市

 福井県の杉本達治知事の就任後初の機構改革について県は、観光誘客やスポーツ振興で交流人口の拡大を推進する「交流文化部」を新設する。現行の観光営業部と国体推進局は廃止。杉本知事が選挙公約で示した「地域戦略部」は現行の総合政策部を一新し、全県的な戦略を一体的に推進する。5月7日、県議会各会派に対し、機構改革案の概要と、必要な条例の改正案を16日の臨時議会に提案する意向を示した。6月1日付でスタートする予定。

 新しい部の設置は2009年度以来。前知事の西川一誠氏の肝いりで設けられた観光営業部などを廃止し、杉本知事が早速、県政の運営体制での独自色を打ち出した格好となる。

 交流文化部は観光誘客や移住定住、昨秋の福井国体のレガシー(遺産)を生かしたスポーツ振興で交流人口の拡大を推進するほか、福井の優れた歴史・文化を活用した政策を進める。

 特にスポーツによる地域振興を推進するため、専任の次長級ポスト「スポーツ推進幹」を置く方針だ。廃止する観光営業部の事務全般を引き継ぐほか、県教委のスポーツ振興事務、総合政策部の移住定住・ふるさと納税関連事務などを移管する。

 4年後に迫る北陸新幹線敦賀開業を見据えた対策を担う部署も設ける予定という。スポーツの競技力向上や部活動、文化財保護などの事務はそのまま県教委が所管することになる。

 杉本知事は4月の就任会見で「文化やスポーツを重視するような形で観光なども見直し、物事を進めていくセクションをつくってもいい」との考えを示していた。

 公約に基づく地域戦略部は、総合政策部が所管する事務の大半を引き継ぎ、総務部の市町行政に関する事務を移す。市町などと協働した地域政策や、今後策定する新しい長期ビジョンに基づいた全県的な総合戦略を一体的に推進する。

 このほか、政策立案と広報広聴の機能を強化するため、総務部内に担当組織を設ける。また一般的な次長級の職名を現行の企画幹から、より県民に分かりやすくするため「副部長」に変更する方針。

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