子どもの斜視、治療はいつ頃に?(イラスト・小林孝文)

 斜視とは目(瞳)が真ん中にない状態をいいます。子どもの時期に斜視があると、「両目で同時にものを見る力」が十分に育たないことがあります。このため、子どもの斜視は早い時期に治療を必要とする場合があります。

■内側向きは2種類

 目が真ん中より内側を向く「内斜視」には主に二つのタイプがあります。

 一つは生後6カ月ごろまでに発症する「乳児内斜視」で、視力や両目で同時に見る力をつけるため、早い段階で治療(手術)を行う場合も。ただ、この時期の赤ちゃんは目のまわりの皮膚のつくりに特徴があり「内斜視っぽく見える」ことがあります。もう一つは「調節性内斜視」といい、近くや遠くのものを見る視力のバランスがうまくとれないために起こります。通常では1歳半以降、特に近くを見るときに内斜視が現れます。早い時期から視力のバランスの調整を行う必要があります。

■重い病気の恐れも

 目が真ん中より外側を向く「外斜視」の中では、眠いときや、ぼーっとしているときに目が外側を向くものの、意識が集中しているときは真ん中にある、というタイプ(間欠性外斜視)が多いです。これは程度や視力によって治療方法が変わってきます。

 そのほか、斜視にはまれに目や脳の腫瘍などの重大な病気が隠れていることもあります。気になる場合はかかりつけの小児科医や眼科医にご相談ください。(湯浅光織・福井県小児科医会)

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