津軽三味線世界大会個人B級で優勝した佐藤領哉さん=5月4日、青森県の弘前市民会館

 第38回津軽三味線世界大会は5月4日、青森県弘前市で開かれ、北陸高校2年、佐藤領哉さん(16)=福井県福井市=が個人B級で初出場初優勝を飾った。同世代のライバルを破り「ずっと負けていた相手に勝つことができてうれしい。来年は最高峰のA級で優勝したい」と意気込んでいる。

 3日に青森市で開かれた「第13回津軽三味線日本一決定戦」上級者男性の部でも、初出場で準優勝を果たした。

 佐藤さんは津軽三味線奏者の祖父と父の指導で、6歳から稽古を続けている。2017年に日本一決定戦のジュニアの部(15歳以下)で優勝、昨年は世界大会のジュニアC級(同)で頂点に立ち、今年は両大会の年齢制限のない部門に挑んだ。

 4日の世界大会個人B級は、国内外の10~60代の43人で争った。津軽三味線の世界進出が進み、洋楽の要素を取り入れた演奏が流行する中、出場者最年少の佐藤さんは「好きな現代風のフレーズがあまりない」と、古典的なフレーズを巧みにつなぎ合わせた演奏を披露した。

 準優勝だった前日の日本一決定戦で「迫力が足りない」と審査員に指摘されたことを踏まえ、この日は勢いのある演奏を心掛けた。前日の優勝者で1歳上のライバルを破った。

 高校では運動部にも所属しており、三味線に触る日は週3~4日ほど。日本一決定戦の最高峰「日本一の部」で優勝経験のある父、壽治さん(46)は「私が領哉と同じ年齢で出場した際は入賞すらできなかった。あまり練習していない中でこれだけの結果を出せるのだから、本気になればもっと上に行ける」と期待する。

 佐藤さんは「津軽三味線は自分で曲を決め、曲を作り、曲を弾いて、自由に遊べることが魅力。来年は上のクラスになるので、練習時間を増やして優勝できるよう頑張りたい」と話している。

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