「憲法を守り育てる集会」で講演する望月衣塑子記者=5月3日、福井県福井市のアオッサ

 憲法記念日の5月3日、護憲派団体による「憲法を守り育てる集会」が福井県福井市のアオッサで開かれた。東京新聞社会部の望月衣塑子(もちづき・いそこ)記者(43)が講演し、「憲法は権力者が個人の自由や尊厳を奪うことに抵抗するためにある」と主張した。

 「戦争する国づくり反対!福井総がかりアクション」と「9条の会・ふくい」が主催し、約450人が参加した。

 望月記者は憲法9条について「人類が築いてきた理想や理念、英知を結集したもので2項にある戦力不保持、交戦権否認にその精神が最も集約されている」と主張。その上で、安倍晋三首相が提起した9条への自衛隊明記は「2項を無力化しようとしているのではないか」と危惧した。

 さらに安倍政権下で米政府からの防衛装備品の購入が近年増えていることや、2015年に成立させた安全保障関連法を例に挙げ「日本は今、アメリカに言われるままに戦える国に変えられようとしている」と持論を展開した。

 官房長官記者会見での自身の質問が首相官邸から「事実誤認」と断定され、18年12月に質問制限ともとれる要請文が官邸記者クラブ宛てに出されたことにも言及。会見は、国民の知る権利を行使するためにあると訴えた。

 集会後はJR福井駅周辺で護憲を訴えるデモ行進が行われた。

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