春季北信越高校野球福井県大会2回戦・福井農林―福井高専 延長14回を投げ抜いた福井農林の先発屋敷大元=4月29日、福井県の敦賀市総合運動公園野球場

 【北信越地区高校野球福井県大会2回戦・福井農林4-3福井高専】 延長十四回裏。180球を投げ抜いた直後の攻撃に、歓喜と安堵(あんど)が訪れた。福井農林は1死二、三塁から宮越凱が右中間へサヨナラ打。次打者席にいた先発の屋敷大元は、真っ先に両手を挙げて感情を爆発させた。「苦しい試合だったので、とにかくうれしい」と仲間の一撃を喜んだ。

⇒福井県大会の勝ち上がり表

 背番号は「8」。本職は外野手の主将が、1回戦に続き先発マウンドに上がった。「四球が少なく試合をつくれる投手」と竹野監督。自慢の制球力がさえ五回まで毎回の9奪三振。スコアにゼロを刻み続け、指揮官の期待に応えた。

 唯一の失点は八回。満塁で代打に打たれ走者を一掃された。それでも「(失点は)自分の責任。このままではマウンドを降りれない」と発奮。九回以降も緩いカーブを軸に凡打の山を築いた。タイブレークの十三、十四回はバックの好守備で無失点。決勝打の宮越は「一人で頑張っていた。ここで決めてあげたかった」。主将の熱投が殊勲打を呼び込み、2013年夏以来の8強入りを決めた。

 次戦の相手は選抜大会出場の啓新。厳しい戦いが待ち受けるが、屋敷主将は「チーム全員でやるしかない」。短い言葉に力を込めた。

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