初代から現行の4代目までが勢ぞろいし、ロードスター談義で盛り上がる愛好家たち=4月13日、福井県大野市の六呂師高原

 平成元年(1989年)に誕生し、30年にわたって世界中で根強い人気を誇るマツダのオープンスポーツカー「ロードスター」の愛好家団体が福井県内にもある。メンバーは「こんなに楽しい車はない。ずっと乗り続ける」と令和の時代も愛車とともに駆けるつもりだ。

 愛好家団体は「幌っとOUT」。99年に二つの団体が合併して誕生した。現在は福井、大野、勝山、越前、敦賀市などの30~50代約20人が所属。ツーリングやサーキット走行を楽しんだり、全国から千台以上が集まる「軽井沢ミーティング」に参加したりしている。

 幌っとOUTのメンバーと友好団体の石川、富山県の愛好家が4月13日、大野市の六呂師高原に集まった。リトラクタブル(格納式)ヘッドライトの初代から、最新の4代目モデルまで勢ぞろいし、青や赤、白、黄、銀の車体が青空に映えた。参加者は、ロードスターがずらり並んだ様子を撮影し、愛車の整備の話で盛り上がった。

 越前市の男性(31)は「大人になって仲間ができるってなかなかない。ロードスターのおかげ。若い世代にも興味を持ってもらい一緒に楽しめたらいいな」。

 ハイブリッドカーの普及やミニバンブームなど、平成の間にさまざまな車の栄枯盛衰があった中、ロードスターは根強い人気を誇ってきた。ロードスター誕生の前年(88年)に生まれた男性は「小学生のころ、まちなかで(初代の)ユーノスロードスターをよく見かけた。愛きょうがある見た目が好きになった」と“出合い”を振り返る。

 福井市の男性(54)は8年前に試乗し「アクセルを踏んだだけ進む、ハンドルを切っただけ曲がってくれる。ラグ(遅れ)がなくて楽しい」と即購入。オープンカーは気恥ずかしいと思っていたが、今では「ちゅうちょしている人にこそ、とてもいいと伝えたい」と話す。

 「平成はロードスターとともにあった」という大野市の男性(43)は、20年近く5台のロードスターを乗り継ぎ、部品を流用するための車体も数台購入した。「令和の時代も乗り続けたい。年をとって運転できなくなるまで維持していく」。ギアを入れ、気持ちよさそうにエンジンを吹かした。

【マツダ・ロードスター】

 2人乗りのオープンスポーツカー。1989年2月に米シカゴ・モーターショーで発表され、同9月に初代ユーノスロードスターが国内で発売された。98年発売の2代目からヘッドライトが格納式から固定式に変更。05年に3代目、15年に現行の4代目が発売された。05年には「2人乗り小型オープンスポーツカー」生産累計世界一(53万1890台)としてギネスに認定され、16年に累計100万台に達した。16年には4代目が世界23カ国の自動車ジャーナリストの投票による「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞した。

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