河野太郎外相は24日の衆院外務委員会で、ロシアとの北方領土交渉を巡り歯舞群島、色丹島の引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言以外の2国間合意を踏襲するとの認識を表明することを避けた。安倍晋三首相は対ロ交渉に関し、共同宣言以外の合意も踏まえた上で交渉中だとしている。首相発言との違いを指摘されても河野氏は同じ答弁を繰り返した。

 日ロは国後、択捉両島の記述がない共同宣言を土台に交渉しており、国後、択捉にも言及がある他の文書も「踏まえる」と発言すれば、反発を招くと判断したとみられる。交渉責任者として5月10日に対ロ協議に臨むことも背景にありそうだ。

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