花堂自治会連合会が設置した防犯カメラ=福井県福井市花堂北2丁目

 地区ぐるみで通学路に防犯カメラを設置する動きが福井県福井市内で広がっている。見守り隊のなり手の減少が懸念される中、機械の力を借りて犯罪の芽を摘む狙い。過度な監視、プライバシー侵害にならないよう運用に細心の注意を払いつつ、子どもたちの安全・安心につなげる。

 豊地区の花堂自治会連合会は、地元警備会社の提案を受けて通学路に4台を設置。昨年11月から運用を始めた。設置場所は広い範囲が見渡せる花堂中2丁目、花堂北2丁目にある計三つの交差点と、不審者情報が寄せられたことがある花堂北1丁目の「花堂跨線橋(こせんきょう)」下の階段。

 画像データは25日間保存された後は自動で上書きされる。データを取り出せないようカメラを施錠した。プライバシー保護のため▽機器操作や画像の視聴は管理者のみ▽カメラ作動中の表示板の掲示▽捜査機関からの要請以外はデータを提供しない―などの規定を設けた。

 運用開始から半年弱。跨線橋下の階段で不審者が出没した際、福井南署の要請で画像データを提供した。同連合会の会長は「人だけでの見守りには限界がある。機械の力を借り、さらなる安全・安心を目指したい」と訴える。

 一方、松本地区自治会連合会は5月、通学路に防犯カメラ3台を設置する。同連合会の会長や松本小の校長、PTA会長、見守り隊長らが通学路を点検。児童が歩く方向や街灯の数、プライバシー保護を考慮して設置場所を決めた。

 今月9日、北陸電力から電柱3本(文京1、町屋2・3丁目)への設置が許可された。北陸電力とは別の事業者の電柱3本についても設置許可を申請する予定。運用に当たっては、花堂自治会連合会同様、細かい管理規約を設け、刑事事件で捜査機関や裁判所から求められた場合のみデータをダウンロードする。

 松本地区自治会連合会の会長は「見守り隊の人手不足という課題もあった。カメラ設置で、児童ら住民が安心して過ごせると思う」。松本小の校長は「登下校時や放課後に遊ぶときの安心につながる」と自治会連合会の取り組みに感謝している。

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