福井県内入りした蓮如上人御影道中の一行=4月20日、福井県敦賀市疋田

 浄土真宗中興の祖、蓮如上人の肖像画「御影(ごえい)」を、京都府京都市の東本願寺から福井県あわら市の吉崎東別院まで門徒らが運ぶ「蓮如上人御影道中」が、福井県内入りし、最後の道程を進んでいる。吉崎東別院には4月23日夜に到着予定。県内最初のお立ち寄り会所である敦賀市疋田の西徳寺では、到着を知らせる鐘の音が響く中、住民は御影の載った輿車(こしぐるま)に手を合わせた。

 御影道中は、室町中期に越前吉崎を拠点に布教に当たった蓮如上人の苦労をしのぶもの。上人の吉崎までの道程といわれる約240キロを歩く江戸時代から続く伝統行事となっている。

 吉崎東別院は4月に、1747年の建立以来となる初の大規模な改修工事を完了している。

 346回目となる今年は、4月17日に京都市の東本願寺を出発。20日は約30人の門徒らで滋賀県高島市から福井県境を越えた。福井県敦賀市の西徳寺には午後1時すぎ「蓮如上人様のお通り」の声とともに到着。御影を納めた厨子を慎重に本堂まで運び、法要を営んだ。

 この日の行程は同市新保の意力寺までで、21日に道中最大の難所、木ノ芽峠を越えた。7年連続7回目の参加となる供奉人の荒井健治さん(78)=福井市=は「毎年峠には苦労するが、無事にお運びできるよう踏ん張りたい」と気を引き締めていた。

 吉崎東別院には23日夜に到着予定。法要が営まれ、5月2日に東本願寺を目指し出発する。

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