無農薬栽培の省力化が期待できるラジコン・ホーバークラフト=福井県福井市大和田町のヨシミ商会

 農機販売・メンテナンスのヨシミ商会(本社福井県福井市大和田町、吉田耕司社長)は、田植え後の水田を走行して除草するラジコン・ホーバークラフトを発売した。除草剤散布用に開発した機体を改造、草を除去する装置を取り付け、無農薬栽培に適応させた。無農薬栽培は手作業での除草など手間が掛かるが、大幅な省力化が期待できる。

 同社は2016年、除草作業の省力化に向け、除草剤をむらなく水田に散布するラジコン・ホーバークラフトを発売した。全長153センチ、幅96センチ、高さ57センチ、燃料などを含めた重さは約30キロ。50㏄エンジンでプロペラを回し、起こした風によって推進力と浮力を得て、水面を浮くように走るため、土が一部のぞくなどした凹凸のある水田でも走行できるのが特長という。

 あぜや農道から送信機で操縦し、ラジコンヘリのような免許取得や定期検査の必要はないという。農林水産省の「担い手農家の経営革新に資する稲作技術カタログ」にも掲載されている。

 除草剤散布用を発売後、無農薬栽培向けのホーバークラフトを求める声が多く寄せられたことから開発に着手。長さ1・5メートルで波形の除草装置を機体後方に取り付け、ホーバークラフトで引くことで発生初期の雑草を根元から除去できるようにした。作業時間は、30アールの水田で30~40分という。

 装置には稲が通り抜ける穴があり、稲の生育具合に応じて使い分けられるよう、穴の大きさが違う3種類の装置を用意した。

 吉田社長は「無農薬米の需要は高まっているが、田んぼに入っての除草は重労働で、作付面積拡大の障壁になっている。省力化して面積増、収入アップにつながれば」と話している。

 1台130万円(税別)。問い合わせは同社「RCホバークラフトサービス」=電話0776(52)7002。

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