改修工事が完了した吉崎東別院=福井県あわら市吉崎1丁目

 浄土真宗中興の祖、蓮如上人が北陸の布教活動の拠点とした福井県あわら市吉崎地区にある吉崎東別院の改修工事が4月9日、完了した。1747年の建立以来、初の大規模な改修工事となり、23日には新しくなった本堂で蓮如上人の肖像画「御影」を迎える。

 同院は老朽化の影響で、2015年に本堂の天井の飾りである「支輪」が落下。同年、境内総合整備計画を策定した。全310個ある支輪の総点検を行ったほか、補強工事や漏電防止のため、電気配線の全面取り換えを実施。今回の工事は同計画の一環で、2018年7月に始まった。

 工事では長年の雨水で緩くなった地盤を補強するため、本堂下の地面にコンクリートを注入。基礎と土台の間には減震パッキンを設置した。本尊を祭る須美壇が置かれた内陣は漆を塗り直し、畳下の床材も張り直した。雪囲いを撤去し、浜縁と一体化した外部廊下にデザインを変更。拝殿に向かう階段も新しくし、明るい雰囲気の外観になった。

 総工費約1億2千万円は全て門徒からの寄付金で賄った。

 同院は毎年4月に蓮如上人の「御影」を京都市の東本願寺から歩いて運ぶ「蓮如上人御影道中」の終着点となっている。17日には346回目の道中が始まり、23日に同院に到着する。同院副輪番の波戸章さん(46)は「皆さんのおかげで無事、改修工事を終えられた。感謝したい」と話していた。

 同計画には本堂の内部改修や仏具の新調も含まれており、今後も寄付金が集まり次第、工事を行う。

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