北陸新幹線金沢―敦賀開業で新設される6駅の外観デザイン。(左から右へ、上段から下段へ)石川県の小松駅、加賀温泉駅、福井県の芦原温泉駅、福井駅、南越駅(仮称)、敦賀駅(鉄道建設・運輸施設整備支援機構提供)

 2023年春開業の北陸新幹線金沢―敦賀間に設置される6駅舎の内装デザインが4月17日、公表された。福井県内の4駅舎は県の要望を踏まえ、県産スギ材や伝統工芸品をふんだんに用い、各駅の地元市の特色を感じさせる工夫が施されている。

 福井県内4駅は▽芦原温泉(あわら市)▽福井(福井市)▽南越(仮称、越前市)▽敦賀(敦賀市)。各駅の基本設計を踏まえ、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が詳細設計を行い、内装と外観のデザインを固めた。外観は18年決まったデザイン案とほぼ同じ。

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 駅舎は19年秋から順次工事が発注され、22年度の完成を予定している。県が県産材活用と合わせ要望していた4駅の統一感の演出について、鉄道・運輸機構は「各駅のホーム安全柵ガラス面に地域の景勝地などをデザインし、地域の魅力を発信するような方策を検討している」としている。

■芦原温泉 旅館の温かな風情

 外観が旅館の風情漂うデザインのため、コンコースは上向きに突き上げる「折り上げ天井」で圧迫感を解消し、間接照明を施して旅館内の温かい雰囲気をイメージ。ホームの待合室に木調の日よけを設け、温泉街らしさを感じられるようにした。

■福井 笏谷石で「和」演出

 コンコースは天井の一部に県産木材を使ったほか、床の一部に福井市産の笏谷石を用いるなど、格調高い重厚な和の空間を演出した。外観が一乗谷朝倉氏遺跡の唐門をモチーフとした木調のデザインとあって、ホームの天井と床も木調にした。

■南越(仮称) 伝統工芸品が前面

 コンコースの天井が越前和紙の技法「流し漉き」の動きを取り入れたデザインで、内壁に越前和紙や越前指物を使うなど地元の伝統工芸品を前面に押し出した。ホームは、コウノトリをモチーフにした外観との統一感を持たせるためモノトーンにした。

■敦賀 港町らしさを表現

 コンコースは天井部分を北前船の帆を想像させるデザインとし、スケール感の大きさを醸し出すように設計した。港町らしく、敦賀湾の波のきらめきを表現した外観に合わせ、ホームには船の甲板を思わせる木調タイルを敷き詰めた。

■小松は白山、加賀温泉は格子

 小松駅は霊峰白山を想像させる立体的、多面的な構成の外観で、ホームから山並みを眺望できる。加賀温泉駅は外観とホームに格子のイメージを取り入れ、落ち着きとくつろぎを演出、待合室には地元の赤瓦を採用した。

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