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 日本では馴染みのない名前ではありますが、ローレル&ハーディというお笑いコンビの晩年を映画『ナイトミュージアム』のオクタヴィウス役で知られるスティーヴ・クーガンと、『俺たちステップ・ブラザース 義兄弟』のジョン・C・ライリーが、びっくりするほどのそっくり演技で熱演する作品。巷では映画『バイス』のクリスチャン・ベールの変身ぶりが話題になっておりますが、本作でのジョン・C・ライリーの化けっぷりもなかなか負けていませんよ! 

 小さくて細くて気弱なスタン・ローレルと、デブで怒ってばかりのオリヴァー・ハーディが活躍していたのは、サイレント映画からトーキーへと時代が変わり、多くの人たちが映画館へ殺到していた古き良きハリウッドの黄金時代。光を浴びた二人は17年間にわたってコンビ活動を続けました。1937年当時、二人はハリウッドのコメディ界で頂点にいましたが、落ち目になった53年には、かつての栄光を再び取り戻すため、まるで新人芸人が出るような過酷な全英ホールツアーを回っていました。作品では、二人にとって最後となったこのツアーと、悪態をつきながらも互いを思いやる二人の友情を温かい笑いをいっぱいに散りばめながら描きます。

 実は最初、全く知らないコンビでしたが、映画を見ていくうちにローレル&ハーディの大ファンになってしまいました。私も「戻りたいけど、戻れない」キラキラした時代へセンチメンタルな思いを馳せることはよくあります。思わず昔に逃げて行きたくなっている人には、是非この作品に出会ってもらいたいなあと思います。★★★★★(森田真帆)

監督:ジョン・S・ベアード

出演:スティーヴ・クーガン、ジョン・C・ライリー

4月19日(金)から全国順次公開

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