27回目の学生生活を迎え、開講式で友人と笑顔を見せる越野昭雄さん(右)=4月11日、福井県鯖江市舟枝町の市高年大学

 “27年生”、学びは生涯現役-。60歳以上の生涯学習施設「鯖江市高年大学」(福井県鯖江市舟枝町)で4月11日行われた本年度開講式に、今回で27年連続受講となる越野昭雄さん(86)=同市=が元気に参加した。越野さんは過去26回受講したうち、20回で皆勤賞。クラブ活動の講師も務め、精力的に学生生活を送っている。

 同大学は高齢者が生涯学習を通して交流の輪を広げ、健やかな人生を送ることを目指し1979年に開学した。受講生は3コースのうち一つを選択し、講義を11月まで週1回、計58時間受ける。課外活動として24のクラブ活動もある。本年度の受講生471人を含め、これまでに2万1440人が受講してきた。

 越野さんは友人に誘われて93年に初めて受講し、以後も続けている。「みんないい人ばかり。どの講義も楽しく、自分の世界が広がった」。“4年生”だった96年には、生徒会長に該当する自治会長も務めた。

 クラブ活動は、40年以上続けてきた詩吟と、93年から始めた気功に参加。長年の経験を生かし、部員に指導もする。「大病もなく20回皆勤できたのは、詩吟と気功のおかげ」と胸を張る。

 本年度は時事や食育などを学ぶAコースを履修する。「高年大学は私の生きがい。この先もずっと続けたい」と話した。

 本年度受講生の平均年齢は74・9歳。新入生は、受講生全体でも最高齢となる94歳の女性ら64人。11日の開講式では受講生を代表し、自治会長の加藤住雄さん(72)が「どこの学生にも負けない絆で学び、仲間と語らい、楽しく生きよう」とあいさつした。

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