「インスタバトル 高校生vs新聞社」の意見交換会=3月26日、福井県福井市のコワーキングスペースsankaku

 福井県内の高校生と福井新聞社がコラボして多彩な企画に挑む「若者2・0プロジェクト」の第1弾として写真共有アプリ「インスタグラム」上で展開している「インスタバトル 高校生vs新聞社」は、1月のスタートから約3カ月が経過。それぞれが持ち味を発揮し、ともに譲らない熱戦を繰り広げている。3月26日には高校生と福井新聞社のカメラマンらが集まり、これまで投稿した写真を振り返って意見交換をした。

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 「インスタバトル」は、高校生と新聞社のカメラマンがテーマに沿って「福井の日常」を写真で切り取り、交互にインスタグラムに投稿。週に3枚ずつアップして「いいね」の合計数で勝負するという企画。「福井の年末年始」を皮切りに、「福井の食べ物」「福井のここが好き」「デートスポット」「福井の青」などをテーマにしてきた。複数枚をアップした回もあり、110枚超の写真を投稿。フォロワーは着実に増え、3月下旬には400人を超えた。

 週ごとに決める対戦成績こそ新聞社の8勝、高校生は4勝と新聞社側がリードしているが、集計した時点での「いいね」数を累計すると2106-2106で全くの互角となっている。

 「勝山のホワイトザウルス」(1月22日)、「荒波の越前海岸」(2月28日)など、新聞社側は「こんな写真を撮ろう」と狙いを定めたら車を使って遠くまで撮影に行ける機動力もあるのに対し、高校生側は行動範囲が限られる分、身近な日常にスポットを当てて勝負。「送迎の車の助手席からサイドミラーを入れて撮った景色」(1月21日)、「田んぼの水面に映る夕景」(2月18日)など、高校生らしい感性、視点も随所に表れている。
また、SNSで「コメントがかわいい」と評する声があるように、思いを込めてつづられた文章や、ハッシュタグの付け方の工夫によっても高校生は「いいね」を伸ばしているようだ。

 福井市のサンカクで開いた意見交換会には、学校の枠を超えて活動する高校生グループ「BEAU(ビュー)」から、担当者ら6人、福井新聞社からは写真映像部長らカメラマン3人とデジタルラボの担当者らが出席。高校生からは「やはりカメラマンの写真を見ると、おおっ、すごいと思う。スケールが違う感じ」といった感想が聞かれた。

 一方の写真映像部員らは「高校生は素直に写真を撮っていて、それが見ている人の共感につながっているのでは。写真から垣間見える日常感がいい」とエールを送った。

 高校生のアップした写真の中には、「柴田神社の鳥居」(3月15日)のように、ななめに撮った写真もある。カメラマンの発想にはないアングルで、「高校生のいいところをぜひ取り入れてみたい」との意見も出た。

 さらに、それぞれが撮影の裏側の苦労話を披露。「冬は出歩きにくいため、ネタ探しに困った」「雪が少ない中で冬を表現するのが難しかった」などと高校生たちは語った。カメラマンからは「高校生側が何をアップしてきそうかも考え、重ならないよう事前に素材を決めている。『猫寺』として知られる越前市の御誕生寺の猫も用意していたが、高校生が出してきたのを見て驚き、違うものに差し替えた」と、お蔵入りした作品があることも明かされた。

 今後の方向性についても協議。テーマを決めてバトルを継続していくのに加え、両者が同じ場所、同じ被写体でそれぞれが写真を撮って競う特別企画を夏ごろに開催する方向で準備する。

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