タイ中部パタヤの振り込め詐欺の拠点で逮捕された日本人ら=3月30日

 タイ中部パタヤの振り込め詐欺の拠点で日本人15人が逮捕された事件で、福井県の女性が現金数十万円をだまし取られる被害に遭った疑いがあることが、タイ警察の捜査で10日、新たに分かった。警察庁などは16日にタイに捜査員を派遣し、詐欺容疑での立件を目指すとともに、実態把握が困難だった海外を拠点にした特殊詐欺の全容解明に乗り出す。

 タイ警察などによると、詐欺の拠点を捜索した3月29日、福井県内に住む50代女性が犯行グループの指示に従って電子マネー数十万円分を購入、だまし取られたとみられる。

 警察当局は、現金の送金や引き出しに対する警戒が強化されている銀行を直接的に使用することを犯行グループが避けたとみている。

 捜査関係者によると、日本の警察当局は容疑を固めた上で、15人がタイから国外退去となり次第、逮捕する方針。犯行グループは3月29日に別の詐欺行為にも及んだとみられ、警察当局はこの被害についても立件する可能性がある。

 タイ警察は、不法就労の疑いで15人を逮捕した。一軒家を拠点として、日本に詐欺の電話をかけていたとみられ、被害者は全国の200人以上、被害総額は2億円超に上るとみられる。警察によると、容疑者らの本籍は福岡、大分など計8都府県。

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