「チーム8で過ごした5年間は全部が大切な思い出。活動を通して大きな自信がついた」と笑顔で語った長久玲奈さん=3月、福井県の福井新聞社

 アイドルグループ「AKB48」で、47都道府県から1人ずつ集めた「チーム8」の福井県代表として全国に笑顔を届けた長久玲奈さん(18)が、2月にグループを卒業した。5年間の活動を振り返り「コンサートや握手会の一つ一つが大切な思い出」と感慨深げ。「シンガー・ソングライター、モデルという二つの夢をかなえるため頑張りたい」と、新たな一歩を踏み出した。

 チーム8のメンバーとして2014年に中学2年でデビューした。加入前は「実はアイドルに興味がなかった」と明かす。「小学5年で始めたギターに熱中していて、(シンガー・ソングライターの)YUIさんにいちずだった」。母の知人を通じてチーム8のオーディションを知り「同じ音楽。夢に近づけるなら」と応募、見事合格した。

 歌やダンスのレッスンはもちろん、コンサートやイベントで全国を巡った。握手会やライブ動画配信でファンと交流し、「くれにゃん」の愛称で人気を集めた。特技のギターの弾き語りはコンサートの定番になり、「埋もれちゃうほど大人数のグループだけど、たくさん前に立たせてもらった」と笑う。

 テレビの人気番組で「すごいんだよ福井」と題した“歌ネタ”を披露し反響を呼んだ。握手会でも熱心に「食べ物がおいしいよ、人が優しいよって」福井をアピールした。「仕事や旅行で福井に来たファンの方には、褒めてもらうことが多くてうれしかった」と喜ぶ。

 アイドル活動は「入る前からは想像がつかない」ほど充実していたが、1年ほど前からグループからの卒業を考え始めたという。「ギターを弾かせてもらったり、雑誌に載せてもらったりして自信が付いた。(グループに)残った方がチャンスは増えるのかもしれないけど、頼っていたら前に進めないと思うから、これからは1人でやっていこうって」

 シンガー・ソングライターの夢を実現するため、チーム8での経験を役立てたいという。「最初はみんな横並びだったけど、仕事量にだんだん差が出てきて、『悔しい』も『やったー』もあった。自分のいろんな感情をそのまま歌詞にして、共感してもらえる曲を作りたい」

 幼いころから好きだったファッションも、雑誌の撮影やショーの仕事を通してモデルという夢に変わった。「女の子に憧れられるような女の子になりたい」と目標を語る。

 自身の性格を「めっちゃ前向き」と表し、「将来を決めるのは自分次第。楽しみしかない」と笑みをたたえる。「まちで声を掛けてもらえるのが励みになっていた。違う一面を見せたい。これからも応援してもらえたらうれしい」と地元ファンに呼び掛けた。

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