福井市で2月に発雷が無かったのは2003年(平成15年)以来19年ぶりのことです。3月になりますと8回と多く、雷日数がホームページで公表されている1931年(昭和6年)以降、初めてのことです。

 天気予報でよく耳にする「大気が不安定になり所により雷があるでしょう」。大気の不安定とは、上層より下層の温度が高い場合、例えば夏場の山岳地帯に発生する積乱雲は地上が太陽により熱せられ上昇気流が発生して雲ができます。下層より上層の温度が低い場合、例えば冬に寒気が日本付近に来ると、日本海の水温は比較的高いので上昇気流が発生して雲ができて雨や雷をもたらします。

 雷が発生した今年の3月7、12、13、14、23、26、27、30日の輪島上空の温度差をグラフの下に記しました。温度差が一番小さいのは26日の30.5℃です。3月の観測値で30.5℃より低い日は12回あり3分の2の8回は発雷しています。グラフの温度差に「-」が付いています。925hPa(高度約800m)の温度に対して500hPa(高度約5500m)の温度との差です。

 雷日数は雷電(強度に関係しない)または雷鳴(強度1以上に限る)のいずれかを観測した日数とする。ただし電光及び雷鳴(強度0)は含めない。降水現象や雷電は0・1・2の3段階に分けて観測しますが、雷鳴の強度0とは雷鳴があるのを知る程度で、通常遠雷と認められる程度の強さですが、雷鳴の強度1は強度2と0の間で、強度2とは雷鳴が激しく、人を驚かすとなっています。このように現象の階級判断は観測者の主観によるところが多くなっています。

 3月の降水量はほぼ平年並みで、三国と越廼は少なく、越廼の61mmは少ないほうから6位でした。気温は全県で1~2℃以上高く、勝山と今庄は3月として1位でした。日照時間はほぼ平年並みでした。降雪積雪ともに平年より極端に少なく、武生・敦賀と小浜では0でした。

 気象庁が3月末発表した北陸地方の3カ月予報は、気温は高く、降水量は平年並みと予想しています。

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