前田工繊福井本社=福井県坂井市春江町沖布目

 前田工繊(本社福井県坂井市、前田尚宏社長)は4月2日、ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、約120億円を調達すると発表した。子会社の自動車用ホイールメーカー「BBSジャパン」(富山県高岡市)の塗装工場建設や、医療分野などでの合併・買収(M&A)に充てる。

 調達資金約120億円のうち、BBSジャパンの設備投資に約80億円を充当する。2019年夏に高岡市内に完成予定の塗装工場建設と設備資金に約50億円、既存の高岡工場の増産に向けた設備投資に約30億円を投じる。

 M&Aには約20億円を充てる。今後、医療関連の新規事業展開を進めていく方針で、現在は、カテーテル(細い管状の医療器具)など血管形成術用デバイスの販売ライセンス取得に向けた検討を行っているという。また、残り20億円は自己株式の取得に充てる。市場で増える株式を吸い上げ、1株利益の希薄化を防ぐ狙いがある。

 同社の社債発行は初めて。海外投資家向けに販売する。発行は4月18日、償還は2024年4月18日。今回のCBは利息が付かないゼロクーポン債で、利息が付く普通社債などに比べて資金調達コストを抑えられる利点がある。

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