さまざまな服装で就活生が参加したオールコネクトの会社説明会=3月26日、福井県福井市栂野町の同社

 2020年春に向けて、福井県内の企業は活発に採用活動を繰り広げている。リクルートスーツを着た就活生が集う会社説明会はなじみの光景だが、最近は説明会に「私服でお越しください」と案内する企業が増えている。スーツでの就活に慣れた学生には「どんな格好で行けばいいのか」と戸惑う声も。企業側には「あえての私服」に思惑があるようだ。

 ■第一印象

 セーターや長袖Tシャツにジャケット、トレーナーからスーツ姿まで、通信インフラサービスを取り扱うオールコネクト(福井県福井市)の会社説明会に参加した学生の服装は、バリエーションに富んでいる。「説明会は私服で、と案内している。選考に影響はないが、画一化された格好より、普段着の方が学生のことがよく見える」と担当者。

 この日は県内外から10人が参加。就活のため帰省した福井市の男子学生(21)は「スーツしか持ってこなくて困った。私服というのは初めて」と、慌ててワイシャツの上に母親のカーディガンを着込んだ。石川県小松市の男子学生(21)はジーンズのラフな格好で「他社だとスーツだけど、好きじゃない。私服の方が気が楽」と歓迎していた。

 説明会などでの私服指定に、明確な意図を持つ企業もある。靴インターネット販売のザカモア(福井県坂井市)は「第一印象を見るのに、普段の格好が一番いい。逆に、スーツで来たらアウト」と西村拓朗社長。「会社の指示に従えるか、私服と言われてどう対応するか、学生自身に考えてもらう」。学生は既に“試されている”わけだ。みそ製造の米五(福井市)も同様で「特に面接はスーツNG。服装から、その人の個性を見たい」(担当者)という。

関連記事