福井市新ごみ処理施設のイメージ

 福井県福井市は、クリーンセンター(同市寮町)に替わる新ごみ処理施設の整備基本計画を策定した。センター西側に約224億円かけて建設し2026年度に稼働、これまで燃やせないごみとしていた汚れたプラスチック類を含め市内全域の燃やせるごみを処理する。焼却灰が残り最終処分を必要とする方式で、市民に異論もある。

 市は、1991年に稼働したクリーンセンターが2025年度に耐用年数を迎えるとして、新施設の基本構想を17年3月に策定。同10月に大学教授らによる整備基本計画策定委員会を立ち上げ検討してきた。

 処理方式は、基本構想で示した四つの方式を▽環境にやさしい▽安全で災害に強い▽経済性・効率性に優れる―など5項目、各20点満点で比較。点数が最も高かった「焼却ストーカ方式」を選んだ。

 新クリーンセンター準備室によると、この方式は、灯油で炉内の温度を850~900度に上げてごみを投入してからは、ごみだけで燃やし続ける。焼却灰が残り、最終処分場に埋め立てる必要がある。現行のクリーンセンターの方式も1日約20トンの焼却灰が残り毎日群馬県内の民間処分場に運んでおり、1年で約2億4千万円の処分費がかかっている。

 2番目に点数が高かった「溶融シャフト炉式」は、炉内の温度が1600~1800度と高く焼却灰は残らない。一方で温度を維持するための助燃剤を投入し続ける必要があり、施設の建設費も高くなる。建設費を含めた稼働後20年間の総事業費の比較では、シャフト炉式よりストーカ方式の評価が高かった。

 パブリックコメントでは、ストーカ方式とシャフト炉式を支持する意見がそれぞれあった。基本計画策定委では委員6人のうち福井市自治会連合会長の奥村清治会長がシャフト炉式を支持し「自治会連合会で県外の施設を視察して研究し、市に要望書を提出したい」と話している。

 市は基本計画を2月に策定、4月1日に市ホームページに載せた。

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