時代衣装を着て笑顔で写真に収まる児童=3月31日、福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡復原町並

時代衣装姿のスタッフによるお出迎えも終了した=3月31日、福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡復原町並

 福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡の復原町並で10年近く続いていた、時代衣装姿のスタッフによるお出迎えと着付け体験が3月末で終了した。市の財政難が要因だが、着付け体験目当ての来場者は多く「もったいない」と残念がる声も聞かれる。4月からは1日3回の定時ガイドが始まった。

 時代衣装姿のスタッフによる出迎えと着付け体験は2009年秋に始まった。武士や町人の衣装を着た20~60代の男女4人が毎日、復原町並内で来場者の質問に答えたり写真撮影に応じたりした。

 着付け体験は、朝倉家の家紋入りの兜と甲冑や、お姫様をイメージした赤やピンク色の打ち掛けを着て復原町並内を散策し、戦国気分を500円で味わうことができた。多い日は40~50組が体験する人気ぶりで、リピーターもいたという。

 最終日となった3月31日はあいにくの雨で、着付け体験は屋内のみとなった。着付け目当てに訪れた愛知県の女児(9)は、赤色の打ち掛け姿で写真に収まり「かわいいからめっちゃ楽しい」とにっこり。母親(46)は、この日で終了とスタッフに聞き「もったいないですね」と話した。

 時代衣装を着たスタッフの出迎えも来場者から「戦国時代の雰囲気が出ている」と好評だった。当初からのスタッフ(61)は「復原町並の発信に一役買うことができた」と話し「何らかの形で続けてほしい」と期待した。

 4月1日からは朝倉氏遺跡保存協会のガイドが午前10時、正午、午後2時の1日3回、復原町並と唐門を案内する取り組みが始まった。4~11月の土日祝日に行ってきたガイドを平日にも広げた形で、12月27日~1月末を除いて毎日行う。

 時代衣装姿のスタッフの出迎えと着付け体験について、福井市おもてなし観光推進課は「外国人客に特に人気があり、何らかの形で再開できれば」、朝倉氏遺跡保存協会は「イベントに合わせて行っていきたい」としている。

関連記事