老化で低下する皮膚の再生能力を回復させる物質をマウスの実験で見つけたと、東京医科歯科大の西村栄美教授(幹細胞医学)らのチームが3日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。物質は2種類で、傷の治療や老化防止に応用できる可能性があるとしている。

 見つかった物質は、皮膚の最も外側にある表皮の幹細胞に「17型コラーゲン」を盛んに作らせる働きがあり、今後は人での効果や安全性を確認する。一方、今回の研究成果に便乗した化粧品や健康食品の宣伝も懸念されるとして、西村教授は「コラーゲンを塗ったり食べたりしても幹細胞の中では働かない」と注意を呼び掛けている。

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