最後の献血を行う樋田信男さん(中央)=4月3日、福井県赤十字血液センター内の献血ホール「いぶき」

 約30年にわたり献血を続けてきた福井県福井市の男性が4月3日、219回目で“卒業”した。長年の功績をたたえられ感謝状を贈られた男性は「社会に貢献したいと思って始めた。続けることができて良かった」と笑顔を見せた。

 男性は会社相談役、樋田信男さん(69)。30代のころ、会社を創業した者として社会貢献したいとの思いが芽生え「健康なら誰でもできる」と献血を始めた。50代以降は年10回ペースで血液を提供してきた。県赤十字血液センターによると、219回は県内最多ではないが、ほとんどいない。

 厚生労働省の規定では、献血できる人は69歳まで。8日に70歳となる樋田さんは今回が最後となった。同センター内の「いぶき」で最後の献血を行った樋田さんに、武藤眞所長が感謝状を贈り「福井の医療を支え、多くの命を救ってくれた。感謝の念に堪えない」と謝辞を述べた。

 「続けることの大切さを意識した。自らの健康にも感謝したい」と万感の表情を見せる樋田さん。これまでの感謝の思いを込め、花言葉に「思いやり」が含まれるチューリップ約370本を同センターに寄贈した。花は献血者に配られる。

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