「日本の政治はゆっくり変わる」と話すパトリック・ハーランさん=東京都港区の明治記念館

 私たちは政治とどう向き合っていくのか。各界で活躍する福井ゆかりの著名人らに選挙や政治への考え方を聞く。今回の相手は、お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーランさん福井県で英語講師をしていた経歴をもつ。

 ―これまでの選挙で投票はしていますか?

 もちろん、していますよ。米国籍なので不在者投票。郵送で票を投じています。なぜか。僕は政治に文句を言いたいからです。投票しないで文句だけ言うのは無責任だと思うんですよね。

 前回の米大統領選でも、僕はトランプ大統領に入れたわけではないけれども、僕の一票で意見を伝えたつもりなんです。中間選挙でも一票を通じて、少なくとも出身のコロラド州が、より民主党の票を伸ばしてトランプに対するブレーキをかける役になりつつあるかなと思うんです。

⇒村本大輔さん「議論が民主主義を成熟させる」

 ―投票に行かない理由に「どうせ変わらないから」という声があります。

 そんなことないですよ。政治は変わりますよ。アメリカを見てください。クリントン、ブッシュ、オバマ、トランプ。民主党と共和党の交代もあってまるで春の「寒暖の差」ですよね!

 日本だけ変わらない? そんなことないです。日本の政治はゆっくり変わる。こう言うといつも不思議がられるんだけれど、そのゆっくり変わる日本の政治を僕はとても評価しているんですよね。介護保険も、消費税も導入されてきました。今はまだ認められていないけれど同性結婚とかも将来認めていくと思いますね。

⇒18歳起業家小原涼さんが語る政治

 ―パックンが米国出身なので聞きたいのですが、日本はこのままトランプ大統領に付いていって大丈夫だと思いますか?

 トランプ大統領にノーベル平和賞はないでしょう!。まあそれは置いておいて。米国の同盟国の首脳は、トランプ大統領とどう付き合うかとても悩んでいる。支持率が下がっちゃうから。

 でも、日本ではあまり支持率は下がらないようですよね。それなら「よっ、大統領」とヨイショしてトランプ大統領をいい気分にさせておいていいんじゃないかな。それで貿易とかの日本に対する厳しい交渉を避けることができたら結構有意義な外交策じゃないかとも思います。ちょっと格好悪いけどね。

 でも、ヨイショするだけではなくて、同時に日本独自の国際貢献のあり方も進めるといいんじゃないかな。僕が描く理想だったら、日本の役割は環境問題とか人道支援。軍事行動でなくて、国際紛争地では、日本が仲介役を務める。日本は基本的に世界から好かれている国なんですよ。

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