多重事故が起きた北陸自動車道下り線の現場=3月31日、福井県敦賀市刀根(福井県警提供)

 「トンネルを出た直後から、あられで視界は真っ白。突然目の前に止まっている車が見え衝突した」。福井県敦賀市の北陸自動車道下り線で3月31日に起きた車20台が絡む事故で、同市内の3病院に搬送された運転手や同乗者らが事故状況を語った。

 家族6人での旅行の帰路、事故に遭った福井県福井市の30代女性は乗用車の助手席に座っていた。柳ケ瀬トンネルを出た直後、大粒のあられが強く吹き付けてきたという。「減速したけど視界が悪くて、前方の玉突き事故で止まっている車にぶつかった。さらに後ろから車3台が次々に衝突してきて、すごい衝撃だった」。同乗の子ども4人があごを切るなどのけがを負い、「すごく怖くて今も落ち着かない」と不安そうな表情を浮かべた。

 「トンネルの手前は雨だったのに、出口は路面が真っ白。まさかこの時期に白くなるほど降るなんて…」と話したのは岐阜県羽島市の会社員男性(54)。敦賀市内に住む大学生の次女のアパートに、家族で向かう途中だった。車を減速させると、目の前は玉突き事故などで10台ほどが止まり、道をふさいでいたという。

 「止まった直後に後ろから車が次々とぶつかってきた。衝撃で横に回転したところにも衝突してきた」。幸いけがはなかったが「大型トラックが突っ込んできていたらと思うと、ぞっとする」と振り返った。

関連記事