ライトアップされ、夜空に映えるしだれ桜=3月27日夜、福井県小浜市中井の妙祐寺

 福井県小浜市中井の妙祐寺にある市指定天然記念物のしだれ桜が見頃を迎え、春らんまんとなっている。垂れ下がった枝に淡いピンク色の花が咲き誇り、今にもこぼれ落ちそう。日没直後は、ライトアップされた桜と暮れなずむ空の青のコントラストが、ひときわ美しい。見頃は3月末まで。

 同寺のしだれ桜は、140年ほど前に檀家(だんか)の一人が身延山久遠寺(山梨県)から苗木を譲り受け、植樹したと伝わる。長年ひっそりと咲いていたが、20年ほど前に林を切り開いたところ、偶然見つかったという。

 木は高さ約17メートル、幹回り約2・5メートル。枝は東西16メートルに広がり、木の下から見上げると、桜に包まれているような気分になる。

 3月27日夜には住民や花見客が次々と訪れ、幻想的な夜桜に見とれていた。市内から訪れた30代のカップルは「何本も連なるソメイヨシノもいいが、こうやって1本だけ立っている姿は見応えがある」と、うっとりとしていた。

 松浦知英住職(36)によると、20日ごろから咲き始め、27日に満開となった。「しだれ桜の見頃は短い。しっかりした枝ぶりの桜を見に来てほしい」と話している。

 見頃の間は、地元住民によるライトアップが続けられる。午後6時半から同9時半まで。3月31日は、地元有志が昨年結成した保存会が、甘酒を振る舞う予定。

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