刑事事件の男性被告に検察側の音声証拠をノートパソコンで再生中、広島拘置所が接見を打ち切ったのは接見交通権の侵害だとして、被告の弁護士が国に144万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、広島高裁は28日、請求棄却の一審広島地裁判決を変更し、拘置所の対応の違法性を認め、国に慰謝料など約22万円の支払いを命じた。

 広島拘置所職員は事前の申告がなかったとして再生中止を求めていた。森一岳裁判長は判決理由で、同拘置所が接見時に弁護士に記入させる申告書について、持ち込む記録を証拠として提出するか確認を求める項目を「秘密交通権を侵害する不合理な制約だ」と指摘した。

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