福井県知事選に立候補している(左から)金元幸枝氏、杉本達治氏、西川一誠氏

 福井県知事選に立候補した3氏はどんな人柄なのだろう。舌戦の険しい表情とは違う普段の横顔に迫った。

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 ■金元幸枝氏 共産・新

 「普段は地味なんですよ」と温厚な笑顔で話す金元幸枝氏(61)。ただ選挙モードになれば、勝負服の真っ赤なスーツに身を包み、「戦う女性」にスイッチオン。

 選挙に初めて出馬した1990年衆院選。支援者にカンパしてもらって買ったのが赤いスーツだった。現在は4着ほどあり、選挙など「特別な時」に着て士気を鼓舞している。「皆さん似合うと言ってくれて、気をよくしています」と評判も上々のよう。

 「やると決めたらやり続けられる」のが長所。選挙はこれまで衆院選に10回、知事選に1回出馬し、今回12回目となった。毎週月曜朝の街頭宣伝は30年続けている。

 趣味は愛犬2匹との散歩。自宅周辺の田んぼ道を30分ほど歩いて、季節の移り変わりを感じるとうれしくなる。花などをカメラで撮って、自身のフェイスブックに投稿し、交流も楽しんでいる。

 座右の銘は「千里の道も一歩から」。弁当作りや食器洗いなどが面倒な時、「まず一歩でしょ」と言い聞かせる。3人の子どもを育てた母親らしい一面をのぞかせる。(野田勉)

 尊敬する人  夫
 好きな作家  池井戸潤
 好きな食べ物 チョコレート
 好きな番組  NHKの連続テレビ小説

 ■杉本達治氏 無所属・新

 2月に始めたインスタグラム。杉本達治氏(56)は写真に添える投稿文の最後に、必ずこう付け加える。「FUKUIが好きです」

 岐阜県出身だが、福井県は祖父の出身地。県総務部長、副知事を計約6年務めたことで愛着をさらに深めた。総務官僚として全国を渡り歩いた中でも「福井には本当になじむ。自分のルーツを感じる」と笑みをこぼす。

 元々公務員となったのは「世のため、人のために仕事ができると思ったから」。それは政治家も同じ。“第二の古里”の発展のためにと、昨年11月に出馬を表明した。

 趣味のパン作りをしていても、「発酵を待つ間に政策を考えることがある」ほど仕事熱心な性分。テレビの情報番組や教養番組を見て「内容に触発されて、新たな観点を見いだすということもけっこう多い」と話す。

 家族は妻の裕子さん(53)と1男1女に愛犬。裕子さんとは二人三脚で県内を駆け回り、支持を訴えている。プライベートでも「家内とお酒を飲むのが一番の息抜き」。公私ともに支えてくれる愛妻に感謝しきりだ。

 趣味    旅行、パン作り
 座右の銘  人に処すること、藹然(あいぜん)
 愛読書   三国志など歴史小説
 好きな映画 愛と青春の旅だち

 ■西川一誠氏 無所属・現

 「寡黙」「無粋」―。西川一誠氏(74)のイメージを尋ねられると、そう答える人は多いかもしれない。実はおしゃべりの性分だ。小さい頃、母親から毎日のように「静かにしなさい」と叱られたという。「冷たいと言われるけど私は体温が低いんです。平熱が36度2分なんです。心はいつも熱いですよ」と笑う。

 とはいえ「あっけらかんとしゃべれないところが欠点かな」とも自己分析する。「県内の全てのこと、目に映る風景、県民一人一人の声が政治だから。一つの草木に至るまで、どんな状態がいいかをいつも考えています」。正義感の強さと知事の責任の重さがそうさせているのだろう。

 当然、息抜きもする。代名詞といえるのが家庭菜園だ。30歳代半ばに始め、今では公舎の近くで野菜や果物を一年間に30種ぐらい作る。「手を掛けるとその分だけ育ってくれる。心が休まります」

 映画や歌は、義理と人情を大切にする股旅ものを好む。カラオケの十八番は、意外にも「ピープル・ゲット・レディ」。ロッド・スチュワートのソウルフルな歌声にあこがれている。

 趣味    家庭菜園
 座右の銘  親切と感謝
 尊敬する人 石橋湛山
 好きな俳優 阪東妻三郎 ヘンリー・フォンダ

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